トラベルナースという働き方

看護師の仕事は大変で責任も重大ですが、その分やりがいも大きい職業です。最近では、看護師の新しい働き方として「トラベルナース」が注目を集めています。トラベルナースとは、期間を限定して全国各地の病院に派遣される看護師のことを指します。アメリカでは25年以上の歴史があり、約40万人ものトラベルナースが活躍しています。日本でも徐々に広まりつつある新しい働き方なのです。

トラベルナースになるメリットは、まず自分のライフスタイルに合わせて柔軟に働けることです。勤務期間は3ヶ月から長くて2年程度で、その間集中して働いた後にまとまった休暇を取ることができます。また、希望の勤務地を選べるので、憧れの地域に短期間ですが移住できるのも魅力的です。さらに、様々な医療現場を経験できるので、スキルアップにつながります。人手不足の病院や緊急時の応援要員として働くことが多いため、多様な経験を積むことができるのです。一方で、デメリットとしては勤務先が短期間で変わるため、人間関係を長く続けづらいことが挙げられます。また、給与面では病院による差が大きく、安定した収入を望めないというデメリットもあります。

トラベルナースになる際の条件は、看護師の資格を持っていることだけです。経験の有無は問われず、新卒の看護師でも応募できます。ただし、病院による求める条件は様々なので、十分な経験とスキルが求められる場合もあります。このように、トラベルナースは自由度が高い反面、不安定な面もありますが、新しい経験に挑戦したい看護師にとってはチャンスの多い働き方だと言えるでしょう。